February 10, 2010

「渇き」(一ツ橋ホール)3

試写会見てきました。

えーーっと。
「オールド・ボーイ」など復讐三部作のパク・チャヌク監督の作品なんですが、そんなどシリアスな映画を期待して見に行くと驚くことになるかも。
なんていうか…コメディ?
途中から(いやむしろはじめっからだったか?)、「ここは笑うところだよね?」っていうシーンが続出(笑)
肩の力を抜いて、思うがままに見たら楽しめると思います。

ストーリーは、ワクチン被験者になった神父サンヒョン(ソン・ガンホ)が、輸血された血液のせいで吸血鬼になってしまうお話です。
幼馴染の妻と恋に落ちるが、…っていう。

いやー、いろいろすごいわ(笑)
ほんっと途中からどう構えて見るべきなのか戸惑いました。
予告を見たときに、シリアスシーンに「あ、面白そう」って思った次の瞬間、「バンパイア」の文字が出て「???」って感じだったんですが、本編はそれを軽く越えていきます。
映画のテーマは欲望と罪の意識。
ソン・ガンホは神父でありながら、バンパイアになってしまい人間の血を欲する、そして人妻を愛してしまうことに苦悩する役を熱演してました。
初めのシーンの顔の丸さとバンパイアになってからの顔の大きさが違うことにびっくり。減量したんですねー。
そして、キム・オクビン。
初めは冴えない感じだったのに、どんどんと綺麗に魅力的になっていく彼女に目が釘付けでした。
ベッドシーンも体当たりで演じ、ラストシーンに向けての感情の変化が素晴らしかった。
それから、キム・オクビンの義母役キム・ヘスク。
怖かったー。
目だけで演技をするシーンがあるんですが、ほんっと目って雄弁に語るんですね。
何を考えてるのか、分かるようで全ては分からず。
なんだろう、怪演って言葉がぴったりでした。

血がいっぱい出てきます。
苦手な人は避けたほうがいいかも。
傷口からドクドクいっぱい出ます。シーンもいっぱい。
それから、エロイ!
ソン・ガンホがキム・オクビンのおっぱいに頬ずりしてたり、ソン・ガンホの局部がふっつーにぶらんぶらん出てたりします。
あれ、モザイクかけなくていいのかな…。韓国ってすごいな。
っていうか、出してもいいよっていうソン・ガンホもすごい。

いろいろな意味で衝撃的な作品でした。

 

キャスト:ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク

原題:Bak-Jwi
監督:パク・チャヌク
製作国:2009年韓国・アメリカ合作映画
上映時間:2時間13分
配給:ファントム・フィルム

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February 06, 2010

「血は立ったまま眠っている」(Bunkamuraシアターコクーン )3

蜷川なら難解な寺山修二でもおもしろく料理してくれるに違いないと思っていたんですが、蜷川でも難しかったです。
役者はみな好演していたし、もちろん蜷川の演出も素晴らしく、寺山修二ワールド的確に表現していたと思うんですが…、私の頭ではストーリーがよく分からず、残念でした。

舞台上に全く何もない現実から、喧騒、雑多な街、不揃いな人々を怒涛のように押し出してきて、安保闘争の混沌とした時代へと客席の意識を持っていくオープニングは見事でした。
この人が生きているうちは、この人を超える演出家は出ないだろうってことを改めて実感させられるほどでした。
遠藤ミチロウの歌声もまた、あの時代に生きる人々の声にならない叫びを代弁しているかのようで、寺山修二の行き場のない怒りや悲しみを伝えるのに効果的だったと思います。
オープニングからラストまで一貫して舞台に流れていた青臭い主張。
さすが蜷川!と言わざるを得ないすごい演出でした。

競馬場の裏に位置する港町。
転がるドラム缶、どこかから、猫の鳴き声―。
公衆便所の前では、いつも張(遠藤ミチロウ)の悲鳴のようなブルースが響いている。

倉庫には自衛隊から盗みをはたらき革命を目論む若いテロリストがふたり住み着いている。良(森田 剛)は尊敬する灰男(窪塚洋介)に何とか認められようと、落書きや窃盗など“破壊活動”に精を出す。殺伐としながらどこか牧歌的なふたりの時間が流れていた。

寂れた床屋の主人(六平直政)は、仲間の一人、そばかす(柄本佑)がもってきた闇取引の話に加われず、いらだちを隠せない。集まるチンピラや娼婦たち。ペギー(蘭妖子)は張の弟、ドラマーの陳(丸山智己)を誘い、葉っぱ(江口のりこ)はインチキな占いを繰り返し、釘(金守珍)や南小路(冨岡弘)とぐずぐずとした日常をすごしている。

詩人の夏美(寺島しのぶ)が現れる。彼女こそは、良が愛してやまない姉だった。灰男と夏美が恋に落ち、それまで平穏だった良と灰男の関係が歪み始める。そこにひとりの男(大石継太)が訪れる。ダイナマイトを見せ、英雄になりたくないか、とテロ活動をふたりに迫る。そしておこる悲劇―。
(公式HPより)

えぇえ!そんな話だったの…。
全く分かりませんでしたよ…。

物語はメイン3人(森田、窪塚、寺島)の倉庫側と、六平さんが床屋を務める床屋側とで平行して進んでいきます。
森田剛は、初めて舞台を見たんですがいい声してますねー。
良の純粋さ、純粋が故の危なさを上手く表現していました。
灰男に憧れ、姉を慕い、自由を夢見る青年が無邪気で可愛くもあり、可哀想でもあり。
あの寺山修二独特の詩のようなセリフを、決して浮かせることなく自分のものにしていたのはすごかったです。

対して窪塚ですが、期待していた分ちょっと残念でした。
灰男の狂気さをもっと出して欲しかった。
彼ならできると思ってたんですが、細い糸一本でぎりぎりに保たれている精神が見たかったな。
もうちょっと太いロープで保たれてましたね。
抑えた演技をしようとして、気持ちまで押さえつけてしまった感じです。

寺島しのぶはもうさすが。
存在感は抜群でしたが、さすがに18歳の役は…。
そして、この役を彼女がやる意味が分かりませんでした。
もったいないー。

そして、六平さん。
おそらくあまり舞台慣れしていない役者たちの多い床屋側のシーンを、1人でひっぱっていってました。
もうね、この人ほんとに大好きです。
強面でチャーミング、ドスの聞いた声でお茶目。
相反する2面性を楽しめる役者さんです。

惜しむらくは、その床屋側のセリフがほとんど聞き取れなかったこと。
全く発声のなっていない方もいらっしゃって、何が舞台上でやりとりされているのか全く分かりませんでした。
期待していた柄本明の息子、柄本祐にいたっては聞き取れたセリフの方が少ないぐらいで、残念でした。

客席が出入り口になっていて、しょっちゅう役者が出入りして舞台を大きく使っていたのは良かったな。
客だって傍観しているわけじゃない、当事者なんだってことですかね〜?

もともと理解が難しい舞台。
最低限セリフは客席に届かせて欲しかったです。
演出だなんだっていうよりも、セリフが聞き取れることが一番大事なんだなって痛感しました。

一幕 1時間45分
休憩 15分
二幕 45分
計 2時間45分

なんかね、時間配分が違う気がするんですよね…。
やたら退屈だった前半。
あっと言う間に盛り上がって終わっちゃった後半。
もうちょっとなんとかならなかったのかなぁ。

作 寺山修司

演 出 蜷川幸雄

出 演
森田剛、窪塚洋介、遠藤ミチロウ、金守珍、
大石継太、柄本佑、冨岡弘、丸山智己、
三谷昇、六平直政、寺島しのぶ 他

音楽 朝比奈尚行/遠藤ミチロウ
美術 中越司
証明 服部基
協力 九条今日子/テラヤマ・ワールド

公演日程 2010年1月18日(月)〜2月16日(火)
S\9,500 A\7,500 コクーンシート\5,000 (税込)

主 催 Bunkamura/Quaras

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February 05, 2010

LEMONLIVE vol.6 「パパは犯罪者!?」(駅前劇場 )5

大好きなキャラメルの菅野さんと、ナイロンのみのすけが出てるから観に行こうって、役者目当てだけで行ってきたんですが、ごめんなさい!!!!!
はっきりいってなめてました。
まさかこのクラスの小さな劇場で、こんなハイクオリティの面白い演劇が見られるとは!!
この値段で、役者を間近で見られて、これだけ笑えてちょっとほっこりして。
いい物見たわー!掘り出し物です!

舞台は監獄。
ここに4人の囚人がいて、脱走を図るところから物語は始まります。
それに1人の囚人が加わり、監視2人も巻き込んでのしっとりコメディ。
張られた伏線が全て回収される見事なストーリーと、誰をとっても見劣りしない実力のある役者陣、そして飽きさせないテンポの良い会話、動きなどを見事に表した演出。
このクラスの箱ってだけで、2時間耐久を覚悟してたんですが作演出、役者が揃うとこんなにも見事な作品に仕上がるんだってことに目からうろこでした。

役者陣では、みのすけがぐいぐいひっぱってました。
やっぱりこの人すごい。
おそらく自分でセリフを加えたのかな?
テンポよいいつものみのすけ節が炸裂。
会場を一気にあっためてました。

それから、浅野雅博。
顔を知らなかったので、誰が主役だろう〜って見ていたのですが、はっきりとそれと分かる活躍ぶり、そして演技が自然で上手い!
みのすけとのやりとりが多かったんですが、なかなかいいコンビでした。

そして山路和弘。
彼も初めて見たのですが、渋い役を怖くかわいく演じていました。
また見たい役者さんです。

お目当てだった菅野さんは…。
まあキャラメルが合うよね。うん。
もうちょっと頑張って〜〜!!!

物販に菅野さんの姿が。
残念なことに162 cmの自分よりも目線が下でした…。

作・演出 斎藤栄作

CAST 浅野雅博(文学座)
     みのすけ(ナイロン100℃)
     菅野良一(演劇集団キャラメルボックス)
     佐野賢一
     今村裕次郎(らくだ工務店)
     我善導(WAHAHA本舗)
     山神友恵(劇団仲間)
     山路和弘(青年座)

日時 2010年1月30日(土)〜2月7日(日)下北沢駅前劇場

料金(全席指定) 4,000円(前売・当日共)

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January 31, 2010

トライフル〜reorder〜(スペースゼロ)4

大学の時の後輩が演出する舞台を見てきました!

いつの間にやらこんな大きな箱で演出していることにびっくり。
さらに、素敵な役者さん、スタッフさんに囲まれて素敵な舞台ができていて感動。
知り合いの出世は本当にうれしいものですねー。
これからも頑張れ〜!!


結構大きなカンパニーだったのでどこまで書いてよいのか分かりませんが、とりあえず感想。
お世辞じゃなく面白かった!!
初めはどうなることかと正直ドキドキしちゃったけど、いつの間にやら物語に引き込まれてて、純粋に楽しめました!

ストーリーは、お馬鹿な天才パテシィエ皆川が海外から帰国。
月350万円で雇われたお店に向かうも、間違って他のお店に就職してしまい…。
天才パテシィエと気づいてもらえず、さらにいろいろな問題が降りかかってきて…っていうドタバタコメディです。

セリフもテンポ良かったし、役者さんたちもみんな上手かった。
脚本も良く練られてて(途中さすがに間延びしちゃったけど)、なかなか面白かったです。
王道コメディですが、最後はちょっとホロっとさせられて、みんながハッピーエンドで、見終わった後にさわやかな気分になりました。
この本が好きでプロデューサーの方が会社立ち上げちゃったっていうのも分かる気がします。
これだけの人数の役者さんと、これだけの規模の劇場での演出って大変だったろうなぁ。
でも、小物を使ったりと細部まできちんと演出がつけられてて素敵でした。
初めはお客さんも手探り状態でしたが、途中からは席も温まって、爆笑の連続だったのが嬉しかったなぁ(って、私が言うせりふでもないですが(^_^;))


ただ、一つ言わせてもらえるなら、実はこの人が天才パテシィエだ!っていうのが分かるまでがちょっとくどい…、というか話を伸ばすために無理やりいろいろな話を詰め込んだよなーって感じがして待ちきれなかったです(それが狙い?)。
それから、主人公の皆川がどんどん追い詰められていくっていう雰囲気を出すのに、後半で無理やり持っていった感が否めないかなぁ。


気になった役者さんを何人か。


古原靖久:主役 皆川役
おバカで真っ直ぐな天才パテシィエを好演。
ところどころで客席から「かわいいー!」という声が飛ぶw
ファンの子が結構いるのかな。
確かにジャニーズ系でかわいかったぁ。
ほぼ出ずっぱりで、セリフも多いし体力勝負な役どころでしたが、頑張ってました。
ただ、途中からずっとテンションMAXだったのでさすがにうざく感じてしまいました。
見せ場が多いようでないような?
もうちょっと抑えた演技を入れても良かったかも。

つぶやきシロー:売れない作家役
つぶやきつつも、うだつのあがらないひねた性格の作家役を熱演。
なんか役にぴったり合ってましたね〜。
以前ドラマで見たことがあったような気がするんですが、結構演技もいけるなって思った覚えが。
自然と舞台に馴染んでて、いいコメディリリーフになってました。


 窪田正孝:皆川を取材、それから作家担当の編集者。
この子も歓声が飛んでて、結構ファンが多そうだなって思いました。
いるいるこういう業者さん!っていう、やたら元気なKY編集者を熱演してました。
目がくりっとしてて、背も低めでかわゆす。
初舞台らしいですが、演出さん曰く勘が良くてドンドン上手くなっていったらしい。
今後に期待ですね!


高木俊:金持ちの方のカフェのパティシエ。
この人すごいw出てきただけで笑いが。
やっぱりファン多そう〜。
すごい世間を斜め45度ぐらいに見てそうなひねくれた役なのに、やたら明るく笑いをとりまくってました。
カーテンコールでも言ってましたが、体を張って笑いを取るんだそうで。
でも、最後に改心して真のオーナーにもう一度雇って欲しいと土下座するところではジーンとさせられました。

萩野崇:貧乏な方のカフェのオーナー。
唯一まともな?渋いお兄さん。
落ち着きのある演技で、コーヒー、カフェ、妹を思う気持ちがじんわり伝わってきました。
ちょっとコメディ部分を見せてたのもよかったな。


久しぶりに楽しい舞台を見ました!
次回も楽しみにしてます〜!


脚本:羽仁修 / 演出:矢本翼子
日程:2010年1月27日(水)〜1月31日(日)
劇場:全労済ホール/スペース・ゼロ(新宿)
前売4,800円(全席指定・税込)
当日4,500円(全席指定・税込)

出演:
古原靖久 つぶやきシロー 窪田正孝 吹上タツヒロ
清水ゆう子 加藤理恵 福沢重文 高木俊
山口美沙 村上東奈 / 萩野崇 他
※山口美沙さんと村上東奈さんはダブルキャストです。


主催・製作:トライフルエンターテインメント



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January 19, 2010

ボーイズ・オン・ザ・ラン (渋谷シネセゾン)4

試写会行って来ました。

原作が好きだったので、喜んで行って来ました!
原作好きな人にも裏切らない作品になってます。オススメ!
もちろん原作知らない人でも楽しめるはず。

ちょっと年とっちゃったけど(29歳)、それでもがむしゃらに頑張る青春ストーリーです。

主演は銀杏BOYSの峯田和伸。
なんかあっちこっちで見かけた気がするけど、演技をちゃんと見るのはこれが初めてでした。
けどすっごい良かった!
冴えないけど、優しくてひたむきな田西くんを熱演してました。
脇も豪華で、社長役のリリーフランキーもいい味出してたし、小林薫も飄々としてながらも世間を知ってる優しい人を醸し出してました。

多分女の子よりも、男の子が見ると共感を得るんじゃないかな。
くすぶってる人にぜひ見て欲しい。

監督・脚本:三浦大輔
主題歌:銀杏BOYZ『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
製作:ボーイズ・オン・ザ・ラン製作委員会
制作プロダクション:モンスター・ウルトラ
配給:ファントム・フィルム

出演
峯田和伸 - 田西敏行
黒川芽以 - 植村ちはる
YOU - しほ
小林薫 - 鈴木
松田龍平 - 青山貴博
リリー・フランキー - 斎田産業社長
でんでん
尾上寛之
渋川清彦
米村亮太朗
大谷英子
遠藤雄弥

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January 11, 2010

サヨナライツカ(一ツ橋ホール)2

久しぶりに試写会に行ってきました。

えー、辻さん好きならおすすめ…ですが、そうじゃなければ行かない方が…。
嵐のau小説でもふんだんに発揮されてた、辻さんの中二病爆発映画です。
全く感動できず、主要登場人物の誰にも共感できず、
でも最後まで飽きることなく見てしまったというある意味すごい映画でした。
監督はいいんですけどね、きっと原作がだめなんでしょうねー。
私には辻さんは合わないっていうのがはっきり分かりました…。

舞台は、1975年のバンコク。
航空会社で働く豊(西島秀俊)は、婚約者の光子(石田ゆり子)を日本に残し、バンコクに3ヶ月間赴任する。そこで、ひとり自由気ままに暮らす沓子(中山)に出会う。激しく惹かれ合う2人だったが…。
25年後、二人は運命的な再会をする。

ってね、はっきり言って不倫話です。
うーーーーん。どこに共感すればよいのか全く。
ただ、監督は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン。
さすがに幸せそうなカップルを描くのは上手いです。
そしてラストを盛り上げる盛り上げる。(私は感動しなかったけど…。)
役者はみんな上手かったですね。
久しぶりに見たミポリンは相変わらずきれいだったし、惜しみなく裸体を披露してて体当たりな役柄でした。
個人的には豊の友人役のマギーが好き。
一番人間臭くて、共感できた役でした。

監督:イ・ジェハン
製作:シム・ジェソプ、ファン・ヨンサン
製作総指揮:キャサリン・キム
原作:辻仁成
脚本:イ・ジェハン、イ・シノ、イ・マニ
撮影:キム・チョンソク
美術:チェ・ギホ
編集:チェ・ミニョン
音楽:ソ・ジェヒョク
製作国:2009年韓国映画
上映時間:2時間14分
配給:アスミック・エース

出演:中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、加藤雅也、マギー、
    スパコン・ギッスワーン、川島なお美、松原智恵子、
    須永慶、日高光啓、西島隆弘

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January 09, 2010

ANJIN イングリッシュサムライ(銀河劇場)2

チケ掲で譲ってもらい、C列下手6000円で見てきました。

まず劇場について。
この劇場でこんなに前で見たのは初めてでしたが、きっつい!!
舞台が目の前にあるのは6番から。1~5番は目の前は壁です…。
そして舞台の高さは目線。
つまり、下手だった私は常に右側に首を傾け、さらに上を見上げるという…。
もちろん舞台上手は舞台袖までくっきり見え(もちろん見切れてないけど)、舞台下手は隠れていてよく見えず、さらに役者さんはほとんど中央を向いているので下手寄りの役者さんは背中しか見えないし、上手寄りの役者さんは遠くて顔が見難かったです。
さすがに端っこの席はお客さん入れてないみたいでしたが、こんな劇場作ったの誰だーーー!!
場所も天王州アイルとかいう、周りに何もない場所だし…。
まあ、アートスフィアの頃からお世話になってますが、近くで見るには向いてないっていうことが嫌になるほど分かった公演でした。

いやー、なんでこんなにチケット代が大暴落してるのか分かる作品でした。
はっきりいって単調すぎる舞台。
役者の無駄遣いです。もったいないー。

舞台は1600年、鎖国前の日本。英国人航海士のウィリアム・アダムスが乗船していたリーフデ号が難破し、豊後国(今の大分県)に漂着。帰国を望んでいたウィリアムだが、後に三浦按針という名で、日本史上ただひとりの青い目のサムライとなるのである…。 この物語はウィリアム・アダムスの激動の人生と、彼と大きく関わりを持つことになる徳川家康、宣教師、武将、そして外国人商人たちとの交流や葛藤を描く歴史大作。(ちけっとぴあより)

歴史大作だけに、大河ドラマを無理やり3時間に押し込め、歴史の出来事だけをなぞってしまっていった印象を受けました。(下手な歴史の授業みたいな感じ。)
そのため、登場人物1人ずつに感情移入ができず、その場面その場面で目立つ役者が頑張るものの、淡々と進んでいくのを目で追うような見方になってしまい残念です。

下手、上手、舞台上に字幕があって、日本語は英語に、英語は日本語に翻訳されてました。
ちょうど自分の目の前に字幕があったため、目の前見て、右見てを繰り返し…。
なんだか物語に集中できなかったような。
ある程度のリスニングは出来ると思ってたんですが、私風情ではやはり無理だったようで、なんとか藤原竜也の英語が聞き取れる程度でした。
が、英語日本語、さらに通訳してたりと言葉が重なる部分が多く、字幕を見ればよいのか英語をもしくは通訳を聞くべきかなんだか混乱してしまいました。

実在の人物、ウィリアム・アダムスをトニー賞俳優の英国人ティールが演じ、彼の友人の宣教師役が藤原竜也、徳川家康が市村正親でした。
ティールはそこそこ良かったし(英語での演技はよく分からん)、藤原竜也もきれいな英語を流暢に話してた。
市村正親も威厳あり、孤独感も醸し出す家康を好演してたと思うんですが、何にせよ台本も演出も酷くて…。

イギリス人の演出家ってみんなこうなんでしょうか?
おそらく日本を意識した琴などの単調な音響や大砲などの散発の効果音だけで、盛り上がりどころなどが全くなく、合戦も淡々と進んでいきました。
音響効果って大事だなって改めて実感。
どうしてこの題材を舞台にしたかったのか、というところまで下がっていきそうなのでこの辺で。

開演:18時
1幕  :1時間25分
休憩:20分
2幕  :1時間35分
終演:21時20分

「ANJIN イングリッシュサムライ」
ホリプロ五十周年記念 日英合作 舞台企画

演出:グレゴリー・ドーラン
劇作・脚本:マイク・ポウルトン / 河合祥一郎(脚本共同執筆)
音楽:藤原道山
衣装:小峰リリー
出演:市村正親 / オーウェン・ティール / 藤原竜也 /植本潤
    桜田聖子/床嶋佳子/小林勝也/高橋和也/鈴木亮平他
東京公演:天王洲 銀河劇場 09/12/10(木)〜10/1/18(月)
S席-10,500円/A席-8,400円
大阪公演:シアター・ドラマシティ 2010/1/22(金)〜2010/1/31(日)

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January 03, 2010

クロムモリブデン 不躾なQ友1

キャラメルに客演した役者さんがいるってことで、
友達に誘われて行ってきました。

いやー、なんか懐かしい感じです。
大学時代を思い出す。
影アナ入って、客入れラスト曲がかかって、音量が上がっていくと同時に客電が落ちていく…。
舞台美術は結構凝ってたかな。
滑車がついたロープで赤くて丸いサンドバックみたいなバッグが降りたり上がったり、机とイスも吊られてた。

なんと言っても脚本が…ねえ。

全然思い出せない同級生と遭い、懐かしくも覚えていない話に華が咲く
しかし奴はあまりにもこちらの事を覚え過ぎていて 気持ち悪いフラッシュバック
そして悩みを打ち明けられ キャッチャーフライを打ち上げられ
ボールを追って 顔を戻した時には そいつは消えており 刑事が笑っていた


っていうのがキャッチフレーズらしいんですが、この状況が全て催眠術で見せられたものでしたっていう…。
さらにやたらポジティブな人にはこの催眠術はかからない上に、催眠術がかかったらハッピーになるらしい!
これを役立てられるようになれば世界で困ってる人を助けられるかも!!
ってなり、わーわーみんなで騒いで、結局このやたらポジティブな人は催眠状態から抜け出せなくなってしまった(もしくは本当はこの人のみ精神を病んでいた)というオチ。

…申し訳ないんですが、途中で、どうでもよいですそんなことって思ってしまいました。
演出も脚本も役者も。
しょっぱかったです。

ただ、この催眠状態を解こうと催眠術側と現実側でやり合うシーンはよかった。
ミュージカルの1シーンみたいな感じで、全員でセリフいいながら体で音を出すという。
ここの演出はよかったな。

 

不躾なQ友

作・演出 青木秀樹
@赤坂RED/THEATER
2009年12月26日(土)〜2010年1月3日(日)

[ CAST ]

森下亮
金沢涼恵
奥田ワレタ
久保貫太郎
渡邉とかげ
幸田尚子
小林義典(以上、クロムモリブデン)

武子太郎
花戸祐介
鶴田祐也

北川大輔(カムヰヤッセン)
中川智明



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2009年 観劇一覧

1月
ドロウジー・シャペロン(日生劇場)
リチャード?世(赤坂ACTシアター)


2月
劇団四季 ソング&ダンス 55ステップス (四季劇場「秋」)


3月
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎 蜉蝣峠(赤坂ACTシアター)
劇団め組 新撰組(スペース107)


4月
ナイロン100℃ 神様とその他の変種(本多劇場)


5月
R2C2 〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜.(パルコ劇場)
演劇集団キャラメルボックス 容疑者Xの献身(サンシャイン劇場)
川平慈英の箱 J's Box(ワールドダンススタジオ)


6月
桜姫(Bunkamuraシアターコクーン)

7月
表現・さわやか ザ ベスト オブ 表現・さわやか(本多劇場)


8月
演劇集団キャラメルボックス 風を継ぐ者(サンシャイン劇場)


10月
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎 蛮幽鬼(新橋演舞場)


11月
ねずみの三銃士 印獣(パルコ劇場)
劇団め組 岡田以蔵(下北沢「劇」小劇場)


12月
おしゃべりなレストラン〜ア・ラ・カルト リニューアルオープン 準備中 〜(青山円形劇場)
東京月光魔曲(Bunkamuraシアターコクーン)
演劇集団キャラメルボックス エンジェル・イヤーズ・ストーリー(サンシャイン劇場)


計 18本



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December 25, 2009

エンジェル・イヤーズ・ストーリー3

久しぶりにキャラメルを見に行ってきました。
と思ったら7月にも風を継ぐ者を見に行ってたので、5ヶ月ぶりです。

物語としては、頭を打って他人の心の声が聞こえるようになってしまった男が家族との絆を確かめ合うという話で、あ、一言で説明終わっちゃった(笑)。
そんなキャラメルらしいほっこりするクリスマス公演でした。

ストーリー的にはまあ、キャラメルなので文句のつけようはないかな。
心の声をどう表現するかっていうのが、一人二役ならぬ二人一役だったのが面白かったです。
こういう演出つけさせたら成井さんうまいよなー。
1人がセリフ言う横で本音を語る役者がいてっていう、しかもその役者は別の役もやっているから白い衣装(本音役の人が着る)を着たり脱いだりして調節してました。

役者的にはやっぱり大好きだ、西川さん。
菅野さん、太ったな…。
阿部くんかっこいい役だったなー。
ってぐらいでしょうか。

そうそう、当日券半額で3000円で2階席だったんですが、行く途中で成井さんに遭遇。
一階後方席方面に消えて行きました。

あと、今日はクリスマスイブということで、役者の皆さんからキャラメルをプレゼント!
二階の私の席には多田直人くんが来たので、「よかったです〜」って声かけて握手してもらいました。

上演時間2時間。

演劇集団キャラメルボックス2009クリスマスツアー
『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』
脚本 成井豊
演出 成井豊+真柴あずき

東京公演
11月28日(土)〜12月25日(金)サンシャイン劇場
全席指定 6,000円

■CAST
西川浩幸
渡邊安理
大森美紀子
坂口理恵
菅野良一
前田綾
細見大輔
岡内美喜子
三浦剛
筒井俊作
左東広之
阿部丈二
多田直人
小林千恵

以下ネタバレ

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