May 05, 2007

コンフィダント・絆 at パルコ劇場5

三谷幸喜の最新作「コンフィダント・絆」を見てきました。

“果たして芸術家たちの間に友情は成り立つのか”をテーマにした三谷幸喜の意欲作。今までのシチュエーションどたばたコメディ路線から変えて、新たな角度から笑いを追及した新しい三谷幸喜作品です。
この人は何を書かせても上手いなぁ〜とうなってしまうほど、人間の内面をグサリとえぐり、描いています。

時は1888年パリ。
4人の芸術家と1人のモデルの女をめぐるストーリー。
世間的にはまだ無名なゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シュフネッケル。
副題にもあるように、芸術家であるゆえに結束し、芸術家であるゆえに憎しみ合い、芸術家であるゆえにそれを隠した。
友情、信頼、うぬぼれ、嫉妬。
誰でも隠しておきたい内なる自分を赤裸々にさらけ出し、全てが明るみに出た時彼らは・・・。

初舞台の中井貴一をはじめ、寺脇康文、生瀬勝久、相島一之、堀内敬子といった芸達者な役者たちが揃ったすんばらしい舞台です。

初舞台とは思えないほどの演技力を見せてくれたスーラの中井。
人間性豊かなゴーギャンをそつなく演じた寺脇。
起伏の激しい甘えん坊のゴッホがはまってた生瀬。
そしてこういう役をやらせたら日本一。人はよいが空回りしてる風なシェフネッケル相島。
この4人にからむ紅一点。見事に映えてたし、歌もやっぱり素晴らしかったルイーズの堀内。

これ以上のキャストは望めないだろうなぁというほど贅沢な舞台でした。

重くなりがちなテーマを独自の笑いとセンスと間で軽やかにかつ面白く仕上げた三谷幸喜の才能に脱帽です。
すごいなぁ。ほんと。
2幕初めのアコーディオン演奏も見事でした(笑)
ピアノの生演奏っていうのも大人っぽい舞台によくマッチしていて、今までの三谷とは違うぞっていうのを感じました。

↓ネタバレ



友情だと思ってたシェフネッケルさん。
最後は本当に痛々しかった。
自分の才能のないこと、みんなは知っていて黙っていたこと。今まで4人とも同じぐらいの才能で、将来を語り合ってたと思っていた全ては夢幻だったのか・・・。

スーラに言われる「自分と僕らの違いが分かる?」の答え「そんなに違うようには思えな・・」

かなり痛かったです。
私もそうである可能性もある・・。誰だってなり得ることです。

さらにスーラが「良いものが分からないやつには良いものが創れない」

これは三谷幸喜にしか書けないセリフだろうなぁ。
だけど、シェフネッケルさんは絵の才能はなくてもコンフィダントの才能はあった。
彼らの良き相談相手、絆、として後見人的役割を担う素質はあったらしい。

私にも何か才能があるんだろうかとか考えてしまった。



emy0824 at 22:24│Comments(0)TrackBack(0)演劇 

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