February 10, 2010

「渇き」(一ツ橋ホール)3

試写会見てきました。

えーーっと。
「オールド・ボーイ」など復讐三部作のパク・チャヌク監督の作品なんですが、そんなどシリアスな映画を期待して見に行くと驚くことになるかも。
なんていうか…コメディ?
途中から(いやむしろはじめっからだったか?)、「ここは笑うところだよね?」っていうシーンが続出(笑)
肩の力を抜いて、思うがままに見たら楽しめると思います。

ストーリーは、ワクチン被験者になった神父サンヒョン(ソン・ガンホ)が、輸血された血液のせいで吸血鬼になってしまうお話です。
幼馴染の妻と恋に落ちるが、…っていう。

いやー、いろいろすごいわ(笑)
ほんっと途中からどう構えて見るべきなのか戸惑いました。
予告を見たときに、シリアスシーンに「あ、面白そう」って思った次の瞬間、「バンパイア」の文字が出て「???」って感じだったんですが、本編はそれを軽く越えていきます。
映画のテーマは欲望と罪の意識。
ソン・ガンホは神父でありながら、バンパイアになってしまい人間の血を欲する、そして人妻を愛してしまうことに苦悩する役を熱演してました。
初めのシーンの顔の丸さとバンパイアになってからの顔の大きさが違うことにびっくり。減量したんですねー。
そして、キム・オクビン。
初めは冴えない感じだったのに、どんどんと綺麗に魅力的になっていく彼女に目が釘付けでした。
ベッドシーンも体当たりで演じ、ラストシーンに向けての感情の変化が素晴らしかった。
それから、キム・オクビンの義母役キム・ヘスク。
怖かったー。
目だけで演技をするシーンがあるんですが、ほんっと目って雄弁に語るんですね。
何を考えてるのか、分かるようで全ては分からず。
なんだろう、怪演って言葉がぴったりでした。

血がいっぱい出てきます。
苦手な人は避けたほうがいいかも。
傷口からドクドクいっぱい出ます。シーンもいっぱい。
それから、エロイ!
ソン・ガンホがキム・オクビンのおっぱいに頬ずりしてたり、ソン・ガンホの局部がふっつーにぶらんぶらん出てたりします。
あれ、モザイクかけなくていいのかな…。韓国ってすごいな。
っていうか、出してもいいよっていうソン・ガンホもすごい。

いろいろな意味で衝撃的な作品でした。

 

キャスト:ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク

原題:Bak-Jwi
監督:パク・チャヌク
製作国:2009年韓国・アメリカ合作映画
上映時間:2時間13分
配給:ファントム・フィルム

↓ネタバレ



というわけで、詳しいストーリー&感想をば。

ソン・ガンホ演じる神父は、すがる人々を助けられない無力さに絶望して、アフリカのワクチン被験者に名乗り出ます。
そのEVと呼ばれるウイルスは致死率100%。
次第に水泡が体中にでき、血を吐き死んでいくという病気です。
神父もやはり水泡ができ、血を吐き(ここのシーンうわってなりました。縦笛吹きながら笛から血がドバドバ…)、緊急手術によって輸血されるも死亡してしまいます。
が、生き返ってしまう神父。

韓国に帰ってきた神父は「50人に1人生き残った神父」として有名になります。
そこに、自分の息子がガンになったと言って助けを求めるおばさんが。
その息子がなんと神父の幼馴染。
彼は拾われてきた女の子テジュ(キム・オクビン)と結婚していた。
祈ってあげたらガンが治ったのかな?幼馴染の家にご招待される。
そこで、「最近においに敏感で、ちょっと生臭い匂いが…」っていう神父。
トイレに駆け込み、生理用ナプキンを手に取るテジュ。
なんか生生しかったなぁ。
そこへ幼馴染のお友達も何人か到着。
マージャンなどして過ごす。

段々と血が欲しくなってくる神父。
次第に水泡ができてきます。
そこで、病院で意識不明で寝ている知り合いから血を拝借。
点滴のチューブを抜いて、血を吸うんですが、このシーンがおかしかったー。
ベッドの横の床に仰向けに寝て、ンクンクって血を飲んでる(笑)
なかなかシュールでした。
血を飲むと水泡が治まるらしい。

それから、段々とテジュと親しくなっていきます。
神父なのにっていう罪の意識から、裸んぼで自分の太ももを痛めつけるシーンはこっちも痛かったです。(初め後姿だったからどこ叩いてるのか分からなかったし…)
その頃にはすっかりバンパイアになっちゃってる神父。
メガネもはずし、屋根もひとっとびで飛び越え(笑)、日の光を嫌う。
血を飲まないと水泡ができるので、意識不明の友人から拝借したり、輸血の血液を飲んだり(笑)
ある日、病院にボランティアと言ってやってきた彼女。
その意識不明の知り合いの横で、激しいベッドシーンが。
なんでそんな病院で?
ほんとに誰も来ないの?
とか関係なくやってましたねー。

その後、どんどんひかれていく二人。
そういえば、バンパイアだって告白した後、怯えさせちゃったのが悔しかったのか、帰り際に電柱を叩く神父がかわいかったです。
その後、電柱が漫画のごとくニョキっと折れる(笑)
もともと夫のことを好きじゃなく、あの家にいるのが嫌だったテジュは、ここから連れ出して欲しい一心で自傷する。
それを、夫から暴力を受けてると報告され、守らなきゃって殺意が芽生えてくる神父。
3人である日の夜、湖に向かいます。
そこで、夫を湖に沈めて殺害。
どんなに発狂しそうなぐらい血がほしくても、決して人を殺さなかった神父がついに人を殺めてしまいます。
ちなみに、なかなか沈まなかったため、大きな石を服に詰めて沈めたんだそうで…。

この旦那さんが、なんと妄想?になって登場(笑)
もうさ、絶対コメディだよね。
あっちにもこっちにも出てくる旦那さん。
二人がHしてるときでさえ二人の間に入り込むぐらい(笑)
二人の罪の意識から出てくる妄想だと思うんですが、ほんとおかしかった。
段々と睡眠が取れなくなり、精神的にも不安定になっていく二人。
あ、そうだ息子の死を知った母ラさんが脳卒中を起こして倒れました。
全身マヒになって、目だけで好演。ほんと怖かったー。
この後、ずっとイスに座ったままで二人の生活を見届けます。最後まで。

その後、実はテジュの傷が旦那ではなく、自分でしたものだと判明。
神父と喧嘩になって、錯乱状態になったテジュ。
なぜか急にラさんに、殺した罪を許して欲しい。許してくれるならまばたきを一回して!とお願い。
が、全く目を閉じないラさん(笑。ほんとね、笑うようなシーンの持って行き方でした。)
結局、わーわーなって、神父がテジュの首を絞めて殺害。
簡単に首が折れて、口から血がドバーっと。
しかし、悲しみにくれて彼女の体に口付けをする神父さん。
そのうち、彼の血を彼女に飲ませ、なんと彼女もバンパイアに!!
ちなみにここのやりとりをずっと見ていたのはラさん。
廊下に横たわり、顔だけが見えている状態で目だけは爛々としてて怖かったー。

で、こっからはさらにコメディタッチに。
もちろん俳優さんはみんなシリアスに演じてるんですが、演出かな。コメディで。
二人でピョンピョンビルを飛んでるシーンとか、マトリックスかよ!っていう感じでした。
神父さんと違い、あまり背徳心のないテジュ。
どんどん人を殺して血を飲んでいきます。
自殺者志願の人をネットで募って血を集めるから!(おい(笑))っていう神父を馬鹿にして、無理やり人から血を摂取していきます。
一方、食事をさせる時にテジュの血が一滴混じっていたらしく、指が一本動かせるようになったラさん。
なんとか文字を書いて、マージャン仲間(水曜日に集まるからオアシスの会)のみんなになんとか「殺した」ってメッセージを。
ここのやりとりがね、ちょっとずつちょっとずつばれていく感じが緊張しました。
結局ばれてしまい、そこにいた3人を襲います。
男の人2人は、殺しちゃって血が出なくなっちゃったため、お風呂に吊るして、足首切って、下に血を降ろすという…。
「そこまで人命軽視でいいのか?」っていう神父の言葉がなかなかツボでした(笑)

もう限界だ、と感じた神父は、ラさんとテジュをつれて車で海の絶壁へ。
そこで日が昇るのを待つんですが、ここのやりとりもまた(笑)
絶対に死にたくないテジュがトランクに入ったり、車の下にもぐりこんだり(笑)
最終的にはボンネットの上に二人で座り、日が昇るのを待ちます。
「ずっと一緒に暮らしたかった」という神父。

日に焼かれて死んでしまった二人。
そしてそれを最後まで見届けたラさん。
この最後の目がね、笑ってるんですよ。ひえーーー。

しまった、コメディタッチなストーリーになってしまいましたが、もっと罪の意識とか、不倫の上でのラブストーリーとしても見られるはず。
でもこういう見方でいいんだよなぁ?
最後まで疑問が残るし、議論を醸し出しそうな作品でした。



emy0824 at 23:22│Comments(0)TrackBack(0)映画 

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