演劇集団キャラメルボックス「サンタクロースが歌ってくれた」(サンシャイン劇場)KERA+シアターコクーンプロデュース第5弾 「黴菌」(シアターコクーン)

December 17, 2010

大人計画「母を逃がす」(本多劇場)3

久しぶりに大人計画を見てきました!
私が初めて生で大人計画を見たのは2001年の「エロスの果て」。
以後、定期的に見てきて、最後に見たのは2009年「R2C2」になります。

大人計画と言えば、人が生きていくうえで目を背けていたような人間の本性をさらけ出したり、ブラックジョークを交えながら社会風刺をするような一癖もふた癖もある、異色的な劇団。
ただ、ここ最近は人気が出たことによりきわどい表現を自粛しなくてはいけなかったのか、風刺にもキレがなくなったという話を聞いたことがあります。
私が見始めた時には既に、風刺云々よりも笑って面白くて、でも後に何も残らない!という作品ばかりで、以後それが続いているように思えました。

そのため、このタイミングで1999年「母を逃がす」を再演するというのは本当に嬉しかったです。
昔のキレのある松尾作品が見られる、さらに大人計画役者陣のみで演じられる作品ということでかなり期待が高まりました!!

が、やっぱり松尾作品は松尾作品でしたorz
確かに最近の中ではかなり好きな方ですが。
ベテラン俳優陣はもう、1人1人がキャラが立っていて言うことはありません。
阿部サダ、クドカン、良々らが上手いのは百も承知。
興味はストーリー、演出だったんですが、俳優の力で笑わせてる所も多々あり、またもや笑って何も残らない作品となりました。
当時は異色で絶賛されていたのかもしれないですが、最近は似たような毛色の作品も多く、珍しいものではないというのも悲劇の一因かもしれません。

あとは、これだけ長く見てきてなんですが、やっぱり自分に合わないのかもしれません(-_-;)


【作・演出】 
松尾スズキ

【出演】

阿部サダヲ 宮藤官九郎 池津祥子 顔田顔彦 宍戸美和公 宮崎吐夢 猫背椿 皆川猿時
村杉蝉之介 田村たがめ 荒川良々 近藤公園 平岩紙 少路勇介 松尾スズキ

2010年11月15日(月)〜12月19日(日) 下北沢本多劇場
<料金>前売6,200円 当日6,500円(全席指定)
2010年 12月22日(水)〜28日(火) 森ノ宮ピロティホール

↓以下ネタバレ



というわけで、自分用あらすじメモ。

場所はどっか東北のど田舎、クマギリ第三農楽天。
時は…、かなりでっかい携帯電話が出てきてたので、20年前ぐらい?

舞台下手前方に水がちゃんと出る水道。
その奥に小さめな掘っ立て小屋。
奥に塀。「目標月10頭出荷」とか書いてある。塀の下手側に塀の中に入れる扉。
中央にテレビ塔。電信柱にテレビがくくってある。
上手にも大きめな小屋(回転して、部屋の中も見られる。)。

なんか裸の原始人みたいな人(おそらく松尾スズキ)が上手奥から出てくる。
下手手前から女警備長、島森(宍戸美和公)が出てきて追いかける。
何か問うと、原始人の両目が赤く光る(怖かったー(笑))
原始人ワイヤーで吊るされてて、ふわっと浮いて、手をバタバタさせたりして塀の上へ。
また目が光る(笑)
テレビが爆発したり(笑)
下手掘っ立て小屋から長女の熊切リク(平岩紙)がシュミーズ?姿で出てきて、島森に何か言う。

「第一章 啓示」の文字が後ろに映る。

あー、覚えてないorz
テレビ塔の周りに集まる人々。
島森、養豚場主任・ブタ吉(宮崎吐夢)、養鶏場主任・タチ政(顔田顔彦)、みなしごトビラ(田村たがめ)、医者の赤痢先生(村杉蝉之介)、経理主任・山木(小路勇介、女装w)、それから本物の鶏。
まさか鶏がいるとは!びっくりでした。

島森から被害報告。
隣村のシカノバルからの攻撃か?
テレビがないと困る〜的な話。
ブタが殺されたとブタ吉が訴える。この人ほんとうざいw
タチ政とケンカ。
次男、農楽天頭目、熊切雄介(阿部サダヲ)が出てきて、仲直りをしろと言って、ブタ吉とタチ政がちゅー。
ちゅっちゅ、ちゅっちゅ音がしてたwしかも無駄に長いw
母、熊切ハル子(池津祥子)、元迷子の婚約者、妊婦さん、蝶子(猫背椿)が出てくる。
ギロチンを作ったことを怒られる雄介。
でんぐり返ったり、変なかっこしてる阿部サダがおもしろかったw

シカノバルからの流れ者、葉蔵(宮藤官九郎)、万蔵(荒川良々)。
村境?の塀の前でコントw
この頭の悪い万蔵と、口だけは達者な葉蔵の絡みが面白過ぎたw
息もぴったり。
どうやらシカノバルで万蔵が人を殺したっぽい。
ふわふわした女の子だそうだ。
下手から雄介が出てきて乞食を打つ。
見てた二人。
目が合ってるのに気づかれてないと言い張るのが面白過ぎたw
なぜか雄介と葉蔵が友達になる。
しかし、葉蔵達がシカノバルから出てきたことがばれて、島森に連行される。

上手の掘っ立て小屋。
山木から村でのことを説明受ける二人。
ミニスカの山木が気持ち悪いw

ブタ吉とタチ政が夫婦(果たし合いによりブタ吉が女役)になり、トビラを養女に。
生理が来たら、どちらかの嫁になる(うわっ(-_-;))。

島森とリクは付き合ってる。
下手の掘っ立て小屋で逢引。
雄介にもばれてて、小屋の外から声かけられたりする。

山木と一本さんもできてる。

このへんかな。
一本さんと雄介、蝶子で暗転挟んでのおもしろコントやってたw

二人の結婚式。
保険手続き代行人の一本さん(近藤公園)も参加。

赤痢先生が生きがいを見つけたと言う。
狼少年、いや、狼中年を拾った。
名前は大神さん(松尾スズキ)。赤痢先生に懐く様はキモかわいいw


なんだか散発的にしか思い出せないorz

シカノバルからのスパイをひっとらえた。
上手小屋に入る雄介。
そこには長男で偽神父の格好をした熊切地介(皆川猿時)。
父親を差して牢屋に入っていたらしい。

上手掘っ立て小屋にて。
葉蔵と雄介の会話。
テキーラの飲み方が面白かったw
ドーンと机に叩くところまではいいが、その後机にこぼして、ふきんで拭く。
そのふきんを絞って飲むw
3回ぐらい繰り返してたw
父親の熊切弦馬が死んだら母親が泣きそうで困るという話。

蝶子は昔長男の婚約者だったが、子どもができなかったため、婚約解消。
どうやら長男は母の連れ子、リクは妾の子で、血は繋がってないらしい。
そこでリクに手を出して、下手の小屋に毎日のように連れ込んでいたらしい。
そこを父親に見つかって刺した(打った?)と。
ひどい父親だったから、死んでも母親が笑ったらどうしよう、と。

そして父親危篤。
ベッドに横たわる人形が出てくるw
腹話術で猿時がしゃべるw
わーわーやってるうちに父亡くなる。母親泣く。
産気づく蝶子。
が、ただの便秘だった。
修学旅行で迷子になって、誰も探しに来なくて、この村にいた。
子どもをおろした時に、子宮がぼろぼろになって子どもは産めない。
でも産めなかったら追いだしたでしょう?

トビラに生理が来た。
おかしくなる長男。
ブタを殺しに塀の中へ。
止めに行くブタ吉。
ブタの頭が飛ぶが、ブタ吉の頭も飛んでくる。

最終章 何処へ

上手掘っ立て小屋。
母が葉蔵、万蔵におにぎりを持ってくる。
どうやら葉蔵は昔の亭主に似ているらしい。
葉蔵が母に、一緒に行こうと誘う。
母が出て行ったあと、葉蔵にベッドの下から引っぱり出される雄介w
どうやら雄介が頼んでいたらしい。
そこへやってくるトビラ。

表では、タチ政がついにトビラとやるぞー!と。
上手掘っ立て小屋に入ると、既に雄介にやられてるトビラ。

表にて雄介を殺すと息巻くタチ政。
100億円の保険がかけられてる雄介、頭目のリコールをしようと山木(実は一本)を中心として人が集められていた。

雄介が出て行ったあとリクがやってくる。
ふわふわしたマフラーを巻いている。
どうやらリクもここを出ていきたいらしい。
が、様子がおかしくなる葉蔵。
万蔵が止めようとするが…。

表にて攻められる雄介。
トビラにスコップで叩かれそうになる。
と、一本がトビラを銃で打つ。
実はリコールは、雄介を殺そうとするやつ(100億円の保険が降りてしまうため)をおびき出す作戦だった。
他の村民も殺されそうになるが、ここで大神さんの不思議な念力?によりやられる一本。
松尾スズキがおいしすぎるw
さらにトビラが生き返る。

雄介が小屋にやってくる。
と、小屋のステージ(父が母のためにつくったもの)のカーテンを取ると死んだリクが。
打たれる万蔵。
おそらく葉蔵も。

村境の前で待つ母。
出て行ったはずの蝶子が戻ってくる。
自分の荷物を与えて、もう一度出て行かせる母。

トビラは子どもを産む。
残ったみんなで記念撮影。


吐夢、紙ちゃん司会による1人1人の紹介ショーあり。
松尾スズキが昨日誕生日だったらしい。

母を逃がすという題名から考えるといろいろ思うところもあるけど、俳優個人に頼るギャグが多いかなー。


emy0824 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)演劇 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
演劇集団キャラメルボックス「サンタクロースが歌ってくれた」(サンシャイン劇場)KERA+シアターコクーンプロデュース第5弾 「黴菌」(シアターコクーン)