May 14, 2010

演劇集団キャラメルボックス25th②スプリングツアー「バイ・バイ・ブラックバード」(サンシャイン劇場)2

キャラメルファンですが、初めて違和感を感じた作品になりました。
うーーーん、設定がシリアスすぎるんですかねー?
truthや容疑者Xの献身といったかなりシリアスな内容でも、
舞台から漂ってくる空気は“陽”だったんですが、今回は完全に“陰”。
見ていて途中からいらいらしてしまったのは初めてです。

見慣れてるはずのキャラメル特有の怒鳴る演技も今回は鼻につきました。
前夜祭だったからか、まだまだ役者間がちぐはぐしてるというか、
なんだか言葉のやり取りがうまくいかないはがゆさを感じました。
また、新人を何人も起用しているからか、どこか別の劇団を見に来たような印象も受けました。
厳しいことを言うようですが、井上さんはまだ舞台に出るレベルではない。
役者が役を演じている中、1人だけ「キャラメル風の演技をしてる人」になってました。
身ぶり手ぶり、表情の作り方、決して大根というわけではないんですが、“そういう風に見せている”のが気になりました。

最後はキャラメルらしく物語が一つに集結して、号泣してしまいましたが、
なんか持っていき方も強引だったなぁ。
キャラメルは毎回一定以上レベルのものを提供してくれて、
いつも「来てよかった」って心があったかくなってぽかぽか帰るのですが、
今回は不満ばかり多くてちょっと残念でした。

あ、あと今回大好きなAIRが音楽に使われてたんですが、囁くような歌い方が舞台には合わないと気がつきました。
歌声に集中しちゃって台詞が聞けなかった。
spiral lifeやヒトミの時は気にならなかったんだけどなー。


サンシャイン劇場
    2010/5/13〜2010/6/6
新神戸オリエンタル劇場
    2010/6/12〜2010/6/20

脚本    
成井豊
真柴あずき

演出    
成井豊
真柴あずき

出演    
大内厚雄
實川貴美子
多田直人
西川浩幸
大森美紀子
坂口理恵
岡田さつき
前田綾
小多田直樹
井上麻美子
鍛治本大樹
林 貴子
森 めぐみ
有馬自由


ストーリー

2010年6月、世界各地で新種の熱病が流行。
その後遺症で、数百万の人々が記憶を失った。
ナツカの場合は、11年分の記憶。
その結果、彼女の心は16歳の頃に戻ってしまった。
ナツカは、記憶喪失者が再教育を受ける学校に通い始める。
そこには、他に4人の16歳がいた……。

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28年前の11月。池袋の小さな劇場で、大学1年だった私は、生まれて初めて生の舞台に触れた。作・演出が成井豊で、主演が大森美紀子。そして加藤昌史の初舞台だった。
当時、バンドでサックスを吹いていた私は、自分が音楽でプロにはなり得ないことに気づいたばかり。
楽器を持たず、体と声だけでこちらの琴線をかき鳴らした役者たちに、人生最大の衝撃を受けた。
その時に受けた衝撃が、私を演劇の道へ進ませ、卒業の年に劇団を結成させた。そして、25年目の春を迎える。正直、結成した頃は、3年先の展望も なかった。私には、という意味だ。地方へツアーに行くとか、シアターアプルやサンシャイン劇場で公演をやるとか、そんなことは夢物語でさえなかった。
音楽を諦めた時は、自分の能力を冷静に判断したくせに、劇団を作ろうと決めた時は、ほとんど何も考えなかった。
才能があるとかないとか、関係なかった。
ただ、どうしても、続けたかったのだ。どんな形でもいい、演劇に携わっていたかったのだ。この希望というか執念は、今でも変わっていない。
もし、時間が25年巻き戻って、やり直していいよと言われても、やっぱり私は同じ道を選ぶだろう。
それだけ夢中になれるものに出会えたことが、私の一番の幸運だと思う。
25年分の感謝を新しい物語に詰め込んで、劇場でお待ちしています。

真柴あずき

emy0824 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)演劇 

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